校長　　藤本　憲正 

文部科学省が示す新学習指導要領に基づく教育が平成３２年度から始まります。子どもたちが生きる新しい時代に必要となる資質・能力を育むため、教育活動を進めていく上でキーワードになる言葉は「主体的・対話的で深い学び」です。

山野里小学校では子どもたちの読書活動を奨励しています。対話と聞くと自分と他の友だちとの会話をイメージしがちです。しかし一人一人が本や教科書などをじっくり読み、書かれている内容を読み取り、筆者の考えに対して自分の考えを持つことも大切な「本との対話」です。

また、子ども自ら明日の学習の準備や持ち物を用意することや、学習規律を守り先生の話や友だちの意見をしっかり聞くといった学習に向かう姿勢づくりは「主体的な学び」に欠かせないことです。もちろん子どもたちが意欲を持って取り組める学習テーマを設定していくことは充実した授業をする上で必要なことです。

そして教科の授業に限らず、学級での活動全体で児童同士の対話、話し合い活動を大切にしていきます。話し合いを通じて課題解決に向けてのみんなの考えをまとめたり、話し合いの中から得た新たな気づきから、あらためて自分の考えを「創る」活動が「深い学び」につながっていくと考えます。そのために低学年から楽しかったことや自分が思ったことをみんなの前でわかりやすく話す活動などにもしっかり取り組んでまいります。

保護者の皆様、そして地域の皆さまの子どもたちへの励ましとご支援をお願いいたします。