オ チ フ ジ

  和歌山県高野山で最初に発見され、その後西播磨で発見された

非常に希な植物であり、1992年金出地ダム水没予定地で大規模な

群生地が見つかり、移植や増殖の対策がとられました。今では、地球

上でこの鞍居地区にしか生息しない世界固有種と言われています。

  5月のフジの花が咲く頃にあわせて地上間際で花を咲かせるため、

オチ(落ち)フジと名付けられました。その葉は、園芸植物のコリウスに

そっくりで、赤紫の斑で縁取られていて、カメムシそっくりの臭いのする

不思議な花です。

  鞍居小学校校庭にも5月になるとオチフジの優雅な花が咲き、児童

の目を楽しませています。