鞍 居 桃

               
                        サクラ属 バラ科

  清流で名高い千種川の支川である鞍居川流域では、梅谷から万勝院にかけてノモモが谷沿いの雑木林に自生しています。
 昭和九年、植物学研究の権威である牧野富太郎博士が当地鞍居に来られ、この辺りに生育しているモモは日本古来から自生している野生種のモモであることが判明しました。
 そして「鞍居桃(クライモモ)」と命名されました。
  「金出地ふれあいまつり」の始まった平成6年(1994)にまず四百本の苗木が播磨科学公園都市に植え付けられ、さらに平成14年(2002)には、地元の人たちの手により鞍居川沿川の各集落に六百本が植え付けられました。
  鞍居小学校校庭には、昭和61年(1986)に移植された三本の大きなモモの木と平成14年に移植された二本のモモの木が、毎年、桃の節句になると淡紅色の見事な花を咲かせ、児童たちの健やかな成長を見守っています。